日本ラグビーの歴史を大きく変えたラグビーワールドカップ2019でのラグビー日本代表。予選プールを4戦全勝で通過し、悲願であるベスト8入りを達成した。準々決勝で南アフリカ代表に敗れるまで獲得したトライシーンをスポーツライターの斉藤健仁氏が細かくレビューする。第4回は壮絶な展開となったスコットランドとの戦いで決めた4トライを振り返る。
ジャパンのファーストトライは、前半17分でした。SO田村優が比較的イージーなPGを外し、そのボールをキャッチしたスコットランドがタッチに蹴り出し、日本代表のハーフウェイ付近のラインアウトからのアタックでした。
しっかりとHO堀江翔太が奥に合わせて、まずNO8リーチマイケルがゲイン。順目に展開し、堀江からFLラピース、田村、FBウィリアム・トゥポウ、そしてラックを形成。FWシェイプからFWシェイプへのつなぎをCTB中村亮土が担います。SH流大からラファエレティモシー、福岡とつないで、最後は福岡からオフロードパスを受けた松島がトライを挙げました。
この場面ではWTBの二人が左サイドにいました。ラインアウトから、一番左サイドまで運んでラック。真ん中までボールを運んだあと、もう一度左サイドに振り戻しました。
ボールを動かしたことで相手のディフェンスよりもアタックの人数が多いという状況を作りました。また、福岡堅樹がゲインしたことで相手のFBが寄ってきたところ、オフロードパスでボールをつないでのトライ。見事な展開でした。
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